パート2 初期受注で3000台を達成したレヴォーグSTIスポーツについてまとめました。

最終更新日:2017/08/08 公開日:

パート3:レヴォーグSTIスポーツのデザインについてまとめました(2016/09/04)

・新型インプレッサ:秋(10月か11月ごろ)発売。走行性能に内外装まで“全てが進化”した新型インプレッサ(2016/8/3)>

・レヴォーグSTIスポーツについてまとめました。パート1(2016/7/13)>

レヴォーグ:レヴォーグSTIスポーツは7月21日より発売(2016/6/30)

・番外編:自動車保険ランキングまとめました

初期受注で3000台を達成
発売後1か月となる8月21日時点で3052台に達したと発表。
STIスポーツのグレード構成比
「1.6STIスポーツ EyeSight」が52%
「2.0STIスポーツ EyeSight」が48%
購入者年齢構成比
29歳以下が7%
30代が15%
40代が35%
50代が28%
60歳以上が15%
走りの良さは以前から定評があり、さらにドライバーが感じる領域を1/100秒単位で詰めていくことで、さらにブラッシュアップされています。同クラスの輸入車と比べると、課題は走りよりもむしろ、内装を中心とした質感の向上でしょう。
素のレヴォーグを、NVHや安全性能だけでなく内外装の向上などを年次改良で実施し、さらにSTI Sportを最上級グレードにふさわしいものに仕立てたのが注目点です。
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外観では、「STI」エンブレムが付く専用フロントグリルはもちろん、サイドスカート部にメッキ加飾を施した専用フロントバンパー、専用LEDフロントフォグランプ(専用カバー付)などによりスポーティかつ、ワイド感のある佇まいとなっています。
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そのほか、サイドシルスポイラー、LEDハイマウントストップランプ付ルーフスポイラーなどを用意。足元は専用18インチアルミホイール(ダークグレー+切削光輝タイプ)が、リヤは専用大型デュアルマフラーカッターが引き締めています。
内装の作り込みは、スバルに限らず日本車共通といえる課題。たとえば、ほかにはない個性やデザインではボルボ、細部にまで隙を感じさせない圧倒的な仕上がりならアウディなど、輸入車の多くには抜きんでた点があります(割り切りもありますが)。



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スバリストといわれる熱心なファンを中心に支持されてきたSTI(SUBARU TECNICA INTERNATIONAL)製のコンプリートカーは、価格が高くても発売されれば即完売ということも珍しくなかった。
工場のラインから出てきたベースモデルにカスタマイズ、チューニングなどのパーツを装着するコンプリートカーだけに数多くの台数を設定するのが難しいのはもちろんあるだろう。さらに、台数が増えてしまえば希少性が薄れ、マニア羨望の存在になりにくいという面もあるかもしれない。
しかし、メルセデスAMGやBMW M、AudiSportなどの輸入ブランドだけでなく、TOYOTA GAZOO RacingやNISMOなどの日本メーカーもハイパフォーマンス系モデルに注力していて、高い付加価値(高めの価格で利益率も高い)とブランド力向上を図れるこうしたブランドの重要性は増すばかりとなっている。

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レヴォーグに設定された「STI Sport」は、パーツ点数や性能面を従来のSTI製コンプリートカーから少し抑え、さらにベース車同様にスバルの工場で生産することでコストを削減。台数制限のないカタログモデル化することにより、スバル、STIともにブランド力、認知度向上が期待されているはずだ。
第一弾に選ばれたレヴォーグはステーションワゴンだが、「STI Sport」の展開車種も今後増やすそうで、ワゴンに限らず各カテゴリーの輸入車もターゲットにする(もちろん日本車もそうだろうが)狙いもあるかもしれない。「STI Sport」の狙いは、高い質感を備えた内・外装、そして上質な乗り味とスポーティな走りの両立がある。
派手すぎず、それでもノーマルとはひと目で違いを感じさせる見た目、そしてSTIバッヂが付いても乗り心地の良さを犠牲にしないことで、目の肥えた輸入車ユーザーも取り込みたい思惑も感じさせるが、人により好みの分かれる内・外装は少しおいておくと、乗り心地の良さは期待を裏切らない仕上がりだった。
「STI Sport」最大の特徴であるシャーシのキモは、フロントダンパーに採用されたビルシュタイン製の「ダンプマティック2」。大きな凹凸などを乗り越えた際に無粋なショックを伝えないのはもちろん、中・低速域の微少な揺れも抑制されている印象だ。
同条件で乗り比べたわけではないので断定できないが、Cクラスワゴンや3シリーズツーリング、あるいはゴルフ・ヴァリアント、パサート/A4のワゴンなどと比べても同等レベルか車種によってはそれ以上の上質感を抱かせる。
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ほかにも、STIに期待するハンドリングも素直で扱いやすく、ステアリングギヤボックスの取付部剛性向上、リヤサスペンションのセッティングも施されていて、こうした積み重ねが乗り心地とハンドリングの両立に貢献しているのだろう。
1.6Lと2.0Lを設定するパワートレーンはベース車と同様で、AWDの形式の違いにより1.6Lは安心感が高く、2.0Lは積極的に踏んでいってコーナーをクリアするのがハンドリングの大きな差となっている。限られた試乗ステージだが、乗り心地では若干1.6Lの方が良好な印象を受けた。
価格は1.6L STI Sportが323万円~、2.0L STI Sportが365万円~という設定で、輸入車人気が印象的な同クラスのステーションワゴンの中にあっても十分にインパクトのある設定といえそうだ。走りも快適性、そして居住性や積載性も妥協したくない欲張り派にチェックして欲しいモデルに仕上がっている。

 

スバル レヴォーグ 2.0STIスポーツ アイサイト(CVT)
全長×全幅×全高
4690×1780×1490mm
ホイールベース
2650mm
トレッド前/後
1530/1540mm
車両重量
1560kg
エンジン
水平対向4DOHCターボ
総排気量
1998cc
最高出力
300ps/5600rpm
最大トルク
40.8kg m/2000-4800rpm
JC08モード燃費
13.2km/L
サスペンション前
ストラット
サスペンション後
ダブルウィッシュボーン
ブレーキ前後
Vディスク
タイヤ前後
225/45R18
価格
レヴォーグ STIスポーツ
348万8400円~394万2000円

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