SUBARU 大崎篤社長 座右の銘は「冷暖自知」

最終更新日:2025/03/14 公開日:

スバル/SUBARU大崎篤社長のことを紐解いていきたいと思います。東京都出身。
1962年4月19日生まれ。「現場を愛する男」「モノづくりが好き」「家族を大事にする愛妻家」
座右の銘:自らの体験を通して会得するという意味の「冷暖自知」
冷暖自知とは・・・
体験したものでなければ分からないこと。 冷たいか暖かいかは、飲んだ自分しか分からない意(水が冷たいか温かいかを知りたければ、実際に飲んでみればよい)。 仏教のことばで、禅宗では、悟りは人から教えられて理解できるものではなく、本人が悟らなければ理解できないとされる。

元々はエンジン設計のエンジニア出身

しかしながらその後のキャリアはとてもユニーク
労働組合の専従役員、商品企画、品質保証、そして直近では製造部門と多種多様な部門を経験

それぞれでしっかりと実績を出してきた人




また現場を大切にする人物で、社内外からの人望が厚い人物
SUBARUで定める「あるべき CEO 像」に照らして、全ての要素においてその資質を実感できる人物が大崎篤

築き上げたブランド力や定評の安全機能にとどまらず、生産改革を意識高く取り組んでいる
2023年6月から肝いりで新たな経営体制で事業に取り組んでいる
先行きの見通しが難しい段階では規制やマーケットの動向を注視して、変化に対して柔軟に対応
そこからある程度の方向性が見えてきた断面で一気に拡張していく、柔軟性と拡張性という観点が極めて重要との認識でさまざまな取り組みを進めている

経営における実直で着実な手腕が注目されています。大崎氏は1988年にSUBARU(当時は富士重工業)に入社し、以来、国内外の営業やマーケティング、製品企画など、幅広い分野での経験を積んできました。

SUBARUでの長年のキャリアを通じて、現場を重視する姿勢や、ユーザー目線でのものづくりを大切にする方針が社内外から評価されています。

大崎氏の特徴として、現場重視と顧客視点を重んじるリーダーシップが挙げられます。特に、SUBARUの成長を支える要因として、安全性と走行性能を重視したブランド戦略の推進が評価されています。彼はSUBARUのコアバリューである「安心と楽しさ」を軸に、ブランドの一貫性を保つことに注力しています。また、「アイサイト」などの安全技術の普及を通じて、より多くの人々に安全性を提供し、安心してドライブを楽しめる環境を提供することを目指しています。

大崎社長は電動化へのシフトにも積極的です。SUBARUは近年、ハイブリッド車や電気自動車(EV)の開発に力を入れており、特に「ソルテラ」という電動SUVの共同開発ではトヨタと提携し、電動化技術の強化に努めています。大崎氏は環境負荷の低減と持続可能な社会の実現を重視しており、このような電動化戦略を通じて、SUBARUブランドの将来像を描こうとしています。

略歴


  • 1988年4月富士重工業株式会社 入社
  • 2007年4月 スバル商品企画本部 PGM
  • 2011年6月 スバル技術本部 技術管理部長
  • 2013年4月 スバル品質保証本部 品質保証部長
  • 2015年4月 スバル品質保証本部副本部長 兼 品質保証部長
  • 2016年4月 執行役員 スバル品質保証本部副本部長
  • 2017年4月株式会社SUBARU [社名変更]執行役員 品質保証本部長
  • 2018年4月 常務執行役員 CQO(最高品質責任者)品質保証本部長
  • 2019年1月 常務執行役員 CQO(最高品質責任者)品質保証本部長 兼 カスタマーサービス本部長
  • 2019年4月 専務執行役員 CQO(最高品質責任者)品質保証本部長
  • 2020年4月 専務執行役員 CQO(最高品質責任者)品質保証本部長 兼 品質保証統括室長
  • 2021年4月 専務執行役員 製造本部長
  • 2021年6月 取締役専務執行役員 製造本部長
  • 2023年4月 取締役専務執行役員
  • 2023年6月 代表取締役社長 CEO(最高経営責任者) (現)

「やっぱり車が好きで、学生時代は、どうにか買った中古車を毎日のようにいじったり、乗り回したり、エンジンの研究したりとか、そういう日々でした。そういう流れだったので、会社に入ってエンジン開発に携わることができたときは本当にうれしかった。エンジン開発は熱や流体の力学など本当にいろんなことが凝縮されたものだと思っています」

周りから「モノづくりに知見があり、電動化対応にも良い判断をしてくれるのでは」と期待されている

新たな中期経営計画を発表し、方向性を示した。

「環境の変化に柔軟性を持って挑む。そして一定の方向が見えてきたら一気に拡張する」

「とにかく現場に足を運び、自分の目で判断したい。部下からすると面倒くさいやつだ」

10年余りパワーユニットの開発に携わった後、会社を休職し、8年間労働組合の専従役員を務めた。

労働組合の専従役員のことを振り返り「経営陣と経営課題について激論を交わしたことはキャリアの中でも特に必要な経験だった」

2007年4月のことで、スバル商品企画本部においてPGM(プロジェクトゼネラルマネージャー=車両開発責任者)を2011年まで務めた。

「クルマづくりには多くの職場と従業員が関わり、どれが欠けてもならない。だからこそ、すべての仕事がお客さまに信頼されるものではなくてならないと社員に伝えてきた。」

「環境づくりでは、現場で問題が生じた際の上司と部下のコミュニケーションが重要。上司はしっかりと対応ができなくては意味がない。」

「より現場の声を吸い上げるためにも、今も私が現場の人と少人数でのラウンドテーブルを続け、腹を割って話すことを大切にしている」

趣味はグルメ巡り

米国市場で、商品がガソリン中心から電動に変わる流れをうまく捉えて販売を伸ばしていきたい。

シェアを現在の4%から高めたい思いもある。苦戦している中国や欧州でチャンスが来る、国内市場でも販売台数を維持したい。

本工場(太田市)と矢島工場(同)では、
どのラインでもいろいろな車種が流れるような混流体制をとっている。
米国のインディアナ工場でも日米どちらの車種でも流せるような柔軟性を持ってきた。
電動車両に切り替えていくためには、まずは25年を目指して、矢島工場で(EVとガソリン車を)混流生産してBEVの変化を吸収していく。
ある一定領域までBEVが増えてきたら、専用の工場で賄う。
日米でもガソリンとBEVの分担を始めることで、いろいろな変動に対して構える。

拡張の領域に入るのはこれから先
今はマーケットがどう変化してもある程度の生産キャパシティー(能力)をもって柔軟性を確保する状況。
環境規制もこれから厳しい方向にいくと思われるのでその見極めをしていく。
一番大事なのはお客様が電動商品をどう利用するか。

米国は顧客の需要が引き続き強く、豪州やカナダも好調なので大事に育てたい。

中国市場は読みづらいところがあり具体的な策を練っていく段階ではない。
輸出の関税の問題もあり厳しいが、大きなマーケットなのは間違いない。

「小回りの利くSUBARUの規模だからこそできる高密度なものづくりを推進する」

「異業種の全く新しい価値観を持った企業がライバルとなる」

2023年8月には新体制の経営方針を発表。

「部品点数や生産工程の半減を実現し、世界最先端のものづくりを成し遂げる」

改革を進めている。

グローバルな視点を持ちながらも、SUBARUが培ってきた独自性を大切にする。SUBARUは日本の自動車メーカーの中でもアメリカ市場で強い支持を受けており、大崎氏はその優位性を保つための戦略を考えています。アメリカでのSUV人気を背景に、フォレスターやアウトバックなどのSUVモデルの強化にも力を入れています。

急速に変化する自動車業界において、電動化やデジタル化、カーボンニュートラルの実現といった多くの挑戦に対処することです。SUBARUは、トヨタとの提携を活かしながら技術力を強化する一方で、SUBARUらしい「走りの楽しさ」と「安全性」を両立させる製品づくりに取り組む必要があります。このバランスを取ることが、大崎社長の経営手腕の試金石となっています。

大崎篤社長は、長年にわたりSUBARUの成長を支えてきた実直なリーダーであり、安全性と環境への配慮を軸にブランドを進化させようとする姿勢が見受けられます。彼の地道な経営方針が、SUBARUのさらなる発展と持続可能な成長に寄与することが期待。

2024年3月期 通期決算
売上高24.6%増の4兆7029億円
営業利益75.0%増の4682億円で増収増益




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