インプレッサ:北米でスバル・アイサイトがひと足早くバージョンアップ?・・・山本晋也
スバルのプリクラッシュセーフティシステム『アイサイト(EyeSight)』といえば、日本では「ぶつからない」、「自動ブレーキ」の代名詞的存在となっています。
1989年から開発がはじまったという、スバル独自のステレオカメラを使ったこのシステム。日本では2008年に登場、2010年には『ver.2』へとバージョンアップ、そして2014年に誕生したニューモデル「レヴォーグ」からはカメラの性能を大幅にアップさせ、ステアリングのレーンキーピングアシストもなども加わった『ver.3』へと進化しています。
日本で先行して搭載されていた「アイサイト」ですが、いまやスバルのキーデバイスとしてグローバル展開を進めているところ。北米向けモデルでも、レガシィ、アウトバック、フォレスターに搭載されています。
そして、ついに北米でのエントリーモデルであるインプレッサにも、2015年モデルからアイサイトが搭載されることになりました。
しかも、日本のインプレッサでは、まだ『ver.2』のアイサイトにもかかわらず、北米では広角・望遠のカラーステレオカメラを使った『ver.3』を搭載するというのです。
ちなみに、北米ではアイサイトにはバージョン表示はなく、シンプルに『EyeSight』と呼ばれています。
北米向けインプレッサの2015年モデルにおける変更ポイントは「アイサイト」搭載だけではありません。
ヘッドランプ、フロントグリル、バンパーを変更することで、より精悍なマスクに変更。これまでゲートが見えていたATは、シフトブーツタイプにすることで上級モデルの雰囲気とするなど、内外装も進化しています。
安全性能面でも、ステアリング操作に応じて、フォグランプをコーナリングランプとして機能させるSRF(ステアリング・レスポンシブル・フォグライト)を採用することで、夜間の視界確保をサポートするなどレベルアップしている点は見逃せません。日本のインプレッサの変身も期待したくなる、北米インプレッサのバージョンアップです。
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