吉永社長:「SNSでユーザーと新たな関係構築」

最終更新日:2017/08/18 公開日:

◇自動車購入後のユーザーとの関係強化へ

富士重工業の吉永泰之社長は16日までに毎日新聞の取材に応じ、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて、富士重工主催のアウトドアイベントなどの情報を発信し、『スバル』ユーザーと新たな関係を構築していく」と述べ、自動車購入後のユーザーとの関係強化に乗り出す方針を明らかにした。




 吉永社長はこれまでのメーカーと自動車ユーザーの関係について、「車の購入後は、ディーラーとの関係も車が調子が悪くなった際や、定期点検に訪れる時だけで、購入時を頂点に関係性は薄れていった」と指摘。その上で「スポーツタイプ多目的車(SUV)に強みを持つなどの顧客層を絞りやすい富士重工だからできるやり方で、車を購入するまでの『ワクワク感』を維持できる仕組みを作りたい」と新たな手法で顧客満足度を高めていく考えを示した。

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2015年9月中間連結決算で、北米の販売好調を背景に最終(当期)利益が過去最高だった富士重工。吉永社長は「北米の好調も際立っているが、安全性能が高いことが評価され、SUVなどのスバルの車を使ってキャンプに行きたいなど、広告などを通じて、車にメッセージ性を持たせることができている」と要因を分析した。

 販売好調で「欧州で3カ月、国内でも2カ月半ほど納車を待ってもらっている」状態にあり、吉永社長は特に好調な米国工場の生産能力増強を半年ほど前倒しし、16年夏から始める考えも示した。・・・永井大介

・吉永社長に訊く:富士重工「スバル車爆売れ」なのに増産に踏み出さないワケ・・・1>>

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