乗り換えを決意させた、スバル 新型 ”BRZ GT”の特別な乗り味・・・河口まなぶ

最終更新日:2017/01/30 公開日:

正式発表された新型BRZ GTの試乗車が!BRZ GTに興味津々。

今夏に富士スピードウェイでの試乗レポートをお届けしたスバル BRZ。今回の大規模マイチェンでの目玉は、なんといっても”GT”と呼ばれるグレードの追加で、これはbrembo(ブレンボ)製4輪ディスクブレーキやSACHS(ザックス)ショックアブソーバーを備えたモデルである。

以前にレポートした際、僕はこのGTをして、こんな風にお伝えした。

「端的にGTはSよりも“しっかり感”が強く、これが走りの感覚全てに備わっていると言って良い~中略~また段差等の乗り越えでも、Sよりも多少突き上げが強く感じるのだが~ただ、だからといってSが良くないわけではない。例えば日常域での乗り味はSの方が遥かに軽快で、操作に対するクルマの反応もキビキビした印象を受ける~」

レポートの〆では

「さて、先に記したGTとSでの乗り味・走り味の違いから結論付けるとするならば、むしろ僕は購入を考えるとSでも良いかな?とも思えたほど。もちろんGTはひと目で分かる装備の違いが生み出す魅力があるわけで、この部分に惚れて買うならGTだろうが、そこをあまり問わないならSで十分以上だと僕は判断したのだった」

そしてさらに、自分のBRZ tSを下取りに出して新型を購入しようと迷っている、とも書いた。

brz GT
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硬めであって振動がするが、振動自体の収束は早い。しかも速度が高まるほどにフラットな乗り味になっていく

しかし、結果的に僕はこのBRZ GTの注文を入れ、今、納車を待っている状態だ。当初GTは発売が秋と遅かったのでSにするつもりだったが、いざ発注すると「納車はGTと同じタイミング」とのこと。また下取りのBRZ tSも想像以上に高く買い取られたため、新型BRZ GTをオーダーしたのだった。

そんな状態で先日、STI(スバルテクニカインターナショナル)の試乗会に行くと、会場にはついに正式発表された新型BRZ GTの試乗車が! この日のメインはWRX S4 tSと、XV HYBRID tSの2台だったが、僕としてはBRZ GTに興味津々・・・

自分が買ったクルマだけに、大きな期待とともに走り出す・・・あれ? ちょっと乗り心地が硬いかも? と率直に感じた。やはり卸されたばかりの新車で、アタリもついていないからか?

そう思いつつ走り続ける。試乗会場は富士山の麓、富士吉田市周辺で、試乗コースは古くヒビ割れの多い路面も多い。先に記した通り、少し硬めのアシであるからか、路面のひび割れ等を拾って振動が出やすい。ビリビリとした振動が入ってくる。

うむむむ・・・これは。

当然、評価は高くはない。が、しかし。硬めであって振動がするのだが、振動自体の収束は早いのだ。しかも速度が高まるほどにフラットな乗り味になっていき、なるほど先日富士で感じた印象との辻褄があっていく。

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新型BRZ Sの方がマイルドで振動も少ない!デイリーユースにはこちらの方が良い! と思ったのだが・・・

以前の試乗でも“しっかり感”が強いと記しており、段差等の乗り越えでもSより多少突き上げが強く感じる・・・とも記している。なるほど富士スピードウェイの構内路は路面が良かったため、そこまでの差として感じられなかったのだろう。

試しに同時に用意された新型BRZ Sに乗って同じ道を走ってみる・・・と、皆さんの想像の通り、Sの方がマイルドで振動も少ない! デイリーユースにはこちらの方が良い! と思ったのだが、それだけに終わらないところに、さすが自動車メーカーの味付けの差やグレードの差に唸らされることになる。
確かにSの方が日常域で快適だが、実はGTよりも振動を吸収はしているものの、クルマ全体に振動とは周波数の異なる、ゆっくりとした揺れのようなものが生まれていることに気がついた。そしてこれは当然、GTからは感じられない現象でもある。

・・・なるほど、Sは初期の当たりこそ滑らかに感じるものの、受け止めた衝撃の収束自体はGTよりも遅くなり、揺動がわずかに残っている状態なのである。

だから逆にGTは衝撃は強めに入るが、収束が速く揺動がない、ということだ。

BRZ GTはしっかり感が頼もしい上に、乗り味もフラットなので気持ち良さは逆転

しかし自分が買ったのはBRZ GTだ。さらにもう一度試乗。もう少し様々なシーンで走らせてみる。

すると確かに硬めで振動は強めだが、これは低速域の話。比較的高い速度になってくると、そのしっかり感が頼もしい上に、乗り味もフラットなので気持ち良さは逆転する。その意味ではGTはそのキャラクターの通り、走りを優先する人向けの設定ということ。

事実、サーキット等での試乗ではGTの限界性能の高さをして高く評価する人も多いし、走行領域が高いほどにGTの方が応えてくれるだけのキャパシティがある。だから多くの場合、GTの方が高評価されるのも分かる。

ただ、それでも個人的にはBRZ GTの場合、ここはもう少しイジって欲しいと思う部分もある。それはステアリング・フィール。

Sと比べると当然しっかり感の高いGTは、ステアリング・フィールもSよりカッチリした感覚を持っている。しかし今回の大幅マイチェンで最も印象的だったのは、ステアリング・フィールを以前よりも遥かに滑らかにした点。これがGTではカッチリ感が出ているために、わずかに失われた感覚となっているのだ。

もちろん高速道路でのしっかり感はその分高く安心材料にもなるのだが、ものの良さをいつでも感じやすいという点では、滑らかなステアリング・フィールをGTでも再現してほしかったと思うわけだ。

とはいえ、ここまで話してきた新型BRZ SとGTの比較は、どちらも走りは良くなって進化している上での、わずかな差と考えていただきたく誤解なきようにしていただきたい。つまり、大幅マイチェンで以前より遥かに良くなった上での話である。

「新型BRZ GTは、やはり走りを楽しみたい人に向けた1台である。週に一度、”走るため”だけに走る・・・というような使い方を考えると、GTのもつしっかり感と頼もしさ、そして良い意味でハリのある乗り味・走り味は満足感を高めてくれるはず」

新型BRZ GTがついに正式発売となって、BRZ Sと公道で乗り比べてみたが、その印象はやはり富士で感じたものそのままだったといえる。

キャラクターは明確に分かれており、結果的にデイリーユースも含めて乗るならSが良いと思うし、これは普段の足として使った時にその良さを痛感するだろう。スポーツカーなのに滑らかで味わい深い部分が増したことはなによりも熟成を感じさせる。

そして新型BRZ GTは、やはり走りを楽しみたい人に向けた1台である。週に一度、”走るため”だけに走る・・・というような使い方を考えると、GTのもつしっかり感と頼もしさ、そして良い意味でハリのある乗り味・走り味は満足感を高めてくれるはずだ。

というわけで僕も、やっぱり自分のGTが納車されるのが楽しみだ。

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