新型インプレッサ:阿部一博開発リーダー(プロジェクト・ゼネラル・マネージャー/PGM)が語る

最終更新日:2017/01/30 公開日:

インプレッサ2

安全装備の充実。新型はベーシックグレードも含め、今やスバルを代表するアイテムとなったアイサイト(Ver.3)を標準装備。また日本車初となる歩行者エアバッグを含めて8つのエアバッグも全車に採用している。アイサイト、エアバッグ、そして定評のある衝撃吸収ボディの3つを備えた新型インプレッサは、現時点でもっとも安全な国産乗用車といっても過言ではないだろう。

3つの愛

新型インプレッサの宣伝展開におけるキーワードは「愛」(実はインプレッサのイニシャルである”I”ともかけている)。そこで開発をまとめたスバル商品企画本部プロジェクトゼネラルマネジャーの阿部一博氏に新型インプレッサに込めた「愛」を3つ挙げていただいた。

1:まずはこだわりの安全性能
「ドライバー自信はもちろん、大切な同乗者を守る世界一の安全性能を備えました。そして乗員だけでなく歩行者を守るエアバッグも全車に標準装備。それがこの価格で手に入ることは愛です。」

2:小さなところにもたくさんの愛がある
「視界がいいですし疲れにくい。インテリアを触った時の触感が心地いい。」
「細かい部分でいえば、ドアを開けたところにも愛が込めています。ここは気を遣わなければもっといびつな形状になってしまうんですよ。」と阿部氏は言う。
たしかにドアの裏側やBピラー下部のプレスは乱雑な形状ではなく整然としている。
「開けた時に美しくないとスッキリした気分になれませんよね。お客様に心地よく感じてもらうための小さな愛です。」

3:クルマを楽しんでもらう愛
走りが自慢の新型インプレッサだけに、そのクルマでの移動を楽しんでほしいと阿部氏はいう。
「その人の人生は1台だけ。運転を楽しむのもいい。同乗者との会話や時間を楽しんでもいい。とにかくクルマを楽しんでほしいですね。」







正直、タイミングがよかったというほうが強いと思います。富士重工として、これまでのプラットフォームを10年間使い回してきて、次のステップに会社全体として上がりたいというタイミングでした。それに、今は、販売の調子がよいこともあって、今ならお金も使える。そして過去10年で技術的なノウハウもだいぶたまっていて、今やれば非常によい商品ができるのがわかっていました。実は、私がPGMになる1年も前から、先行開発が進んでいて、私がPGMになったときに「これは使えるな」と。それで使わせてもらいました。私が一から「こういうことをやろうよ!」と盛り上げたわけでは、正直ありません。

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新プラットフォーム構想

新プラットフォーム設計構想は間違いなく使っていきます。大きくなるなど、サイズが変化したりするでしょうけど、このプラットフォームが「レヴォーグ」でも「レガシィ」でも、「アウトバック」でも使います。唯一、FRである「BRZ」だけは、このプラットフォームを使えません。

プラットフォームを新しくするとなると、開発の規模は数倍になるので、「作ってみたけど、あまり調子よくないから、もう1回」ということが起きたら、会社として大変なことになります。できあがったモノをトントントンと使うのが大前提ですから。また、インテリア関係など、プラットフォームにかかわらない部分も、同じくレベルを上げて、スタンダードにしていこうと強く思いました。

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安全という意味で、歩行者保護エアバッグがひとつの飛び道具だと思います。日本車では初採用となります。インプレッサといえば、うちではエントリーで100万円台から始まるクルマです。そこに日本車初の歩行者保護エアバッグを標準装着してしまう。しかも、「EyeSight ver.3」も全部装着。「安全といったら、このクルマだよね!」と思ってもらえるようにしていると。そこが飛び道具だと思います。安全面では死角はないと思っています。ぜひ、ご体感いただけたらと思います。







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