新型インプレッサの評価/評判
スバルの将来を占う新型インプレッサが登場しました。
発売は2016年10月25日からとなっていますが、すでに事前の先行予約だけで5883台ものオーダーを受け付けるなど、『愛でつくるクルマが、ある。』というキャッチコピーを掲げるほどの力作にふさわしい好スタートを切っています。
ボディタイプは5ドアハッチバックの「SPORT」と4ドアセダンの「G4」を用意。マニアックな話題になりますが、車両型式は5ドアが「GT」、4ドアが「GK」となり、2.0リッター車についてはFWDが「6」、AWDは「7」の数字が与えられています。たとえば「GT7」といえば5ドア「SPORT」のAWD車というふうに判断できるというわけです。
いわゆるグレードはそれぞれのボディごとに3種類。1.6i-L EyeSight(2016年末発売予定)とスタンダードといえる2.0i-L EyeSight、18インチタイヤを履く2.0i-S EyeSightを設定しています。
戦略的ともいえる価格設定と、発売前からの高評価を考えると、多くの注文が集まることが予想されますが、実際に9月1日から受け付けていた先行予約では5883台も受注していることも明かされました。月販計画が2500台ですから、いまから注文しても手に入るのは早くても3か月後という計算になります。
新型インプレッサ登場以前から多くのスバル車は「3か月待ち」の状態が続いていました。世界中からのオーダーに対して、日米の工場で対応するためにフル生産でも追いつかない状態。そこに、新型インプレッサの好調なスタートダッシュが加われば、さらに納期が伸びてしまうと思えますが、それほど心配しなくてもよさそうです。
というのも、スバルのアメリカ拠点であるSIAでの大きな変化。
これまでSIAの2本の生産ラインのうち1本はトヨタから受託してカムリを作っていましたが、2016年8月からはインプレッサなどを作ることになっています。つまり、従来は日米合わせて4本の組み立てラインだったのが、このタイミングで5本へと増えているのです。
これまでアメリカ現地生産モデルはレガシィ系だけでXVを含むインプレッサ系は国内生産の輸出モデルでした。しかし、新型インプレッサは北米向けは現地生産となります。つまり、全体としての生産能力の増強もあって、国内向けの生産に余裕が生まれることが期待されます。
すぐさま納期が早まるということは難しいでしょうが、新型インプレッサが人気を集めてしまうことで、大幅に伸びてしまうという心配はいらないといえそうです。
第5世代となる新型インプレッサは、富士重工業が中期経営ビジョン「際立とう2020」において次世代モデルの第1弾として位置づける戦略車。
お客様に最高の「安心と愉しさ」を提供することを目指し、次世代プラットフォーム“SUBARU GLOBAL PLATFORM”を初採用し、安全性能・走行性能を飛躍的に進化しました。また、国産初の歩行者保護エアバッグと7つの乗員保護エアバッグと先進運転支援システム「EyeSight(ver.3)」を全車に標準装備。
他にもスバル新デザインフィロソフィー“DYNAMIC × SOLID”を全面採用すると共に、内外装の質感を大幅向上し、「総合安全性能」と「動的質感・静的質感」の大幅向上を実現したモデルです。
ボディタイプは5ドアハッチバックの“SPORT”と4ドアセダン“G4”とし、エンジンは新開発となる2.0L直噴NAエンジンと1.6L NA エンジンを採用しています。
新型インプレッサの先行予約台数は、2016年9月1日から10月11日までに5,883台に到達。他社から新型インプレッサに乗換えるドライバーが約半数と、幅広いドライバーから支持を得ています。