ソルテラ 2022年発売 スバルとトヨタそれぞれの強み
スバルは、2022年に年央までに発売する計画の新型EVの名称を「ソルテラ」に決定したと2021年5月に発表。
機能面はトヨタ bZ4Xと共同開発されたEV専用プラットホームとなるe-TNGA(スバルではeスバルグローバルプラットホームと表現しているが、同じものなのだろう)を採用。
このプラットホームはスタイルや室内空間の広さにも関連するショートオーバーハングとロングホイールベースを実現とするほか、スバルの発表によればフロント・センター・リアといった数種類のモジュールやユニットを組み合わせることで、バリエーションを効率的に増やすことも可能だという。
トヨタ bZ4Xとの共同開発で誕生するモデルで、スバルとトヨタ bZ4Xの両社の知見が盛り込まれる。ソルテラは、新開発されたEV専用プラットフォーム「e-SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用した、Cセグメント級のSUVタイプのボディを持つEVとして登場し、e-SUBARU GLOBAL PLATFORMは、フロント・センター・リアなど数種類のモジュールやユニットを組み合わせることで、さまざまなバリエーションのEVを効率的に展開することを可能にするプラットフォームで、高い衝突安全性も確保しているといいます。
また、スバルが長年培ってきたAWD(All Wheel Drive:4WDとほぼ同義)性能をEVでも継承し、優れた操縦安定性や高い走破性も備わるようです。
ソルテラについて2022年年央までに日本、米国・カナダ、欧州、中国などで発売予定と説明しています。
電動車ならではの素早いレスポンスを生かした安全で気持ちの良い走りと、高い走破性を実現しているといいます。
さらに、ソルテラは2021年5月時点ではティザー画像しか公開されていないにもかかわらず期待されています。
ソルテラには次期86&BRZ以上に違いは大きいのではないかと予想している。
というのも先代86&BRZの違いは初期モデルのサスペンションセッティング、後期モデルの見た目を含む空力性能程度だったが、次期86&BRZはエクステリア以上にサスペンションはもちろん、電動パワステをはじめとした各部の制御の違いもあるようで、想像以上に違いは大きいと予想されている。
このあたりを踏まえると、2020年1月に公開されたソルテラのデザインスタディモデルを思い出してもクーペルックというシルエットは変わらないにせよ、スバル顔のフロントマスクやリアビューの違いにより、トヨタ bZ4Xはハリアーのようなシティ派SUV、スバル ソルテラはフォレスターに通じるアウトドアなどにも似合うアクティブなSUV(ソルテラは公開された写真の背景も自然の中だ)といったイメージを持つのではないだろうか。
ソルテラとbZ4Xのデザインスタディモデルを比べてみると、ボンネットやフェンダー、ピラーなどのデザインは似ているが、フロントマスクやヘッドライトに大きな違いが見られる。コの字型のヘッドライト&左右バンパー、ヘキサゴングリルなど、スバルが掲げている「Dynamic×Solid」がしっかりと表現されていた。
2020年1月20日に開催されたスバル技術ミーティングで披露されたスバルの次世代EVのモックアップモデル。フロントグリルのヘキサゴン(6角形)形状は、スバルの六連星をイメージしたもので、現在のスバル車全般に採用されているデザインとの共通性がある
また機能面もサスペンションセッティングに加え、ソフトウェアの多いEVだけにステアリングフィールやレスポンス、AWDなど変えられるところが多数あるのもあり、ソルテラとbZ4Xは乗り味も大きく違うということも十分考えられる。
シンメトリカルAWDというスバルらしさが、ツインモーターEV(AWD)のどの部分に残っていくのか? EVであってもAWD制御という部分でスバルらしさを出して欲しい。