SUBARU人:SUBARUびと サステナビリティ/SUBARU Lab

最終更新日:2025/03/07 公開日:

様々な部署で働く「SUBARUびと」を、仕事内容や職場の雰囲気を交えてご紹介します。
柴田 英司さん執行役員CDCO(最高デジタルカー責任者)、サステナビリティ推進部で活躍する町田さん・譚さんをご紹介します。

・1.渋谷の「SUBARU Lab」で生まれる新たな価値

柴田 英司さん

柴田 英司(しばた えいじ)さん執行役員CDCO(最高デジタルカー責任者)
1989年に入社。1998年から一貫して運転支援システムの開発に携わる。2008年に世界初のステレオカメラ単体による衝突被害軽減機能を搭載した「アイサイト」をリリース。現在、AIによりアイサイトを進化させるとともに、SUBARUらしい次世代のクルマづくりを探求し続けている。

先行開発から量産化まで一気通貫で手掛ける「SUBARU Lab」

柴田:
私たちは、「2030年死亡交通事故ゼロ*1という目標を掲げ挑戦を続けています。この目標を実現するためには、アイサイトにAIの判断能力を融合することが不可欠であると考え、2020年12月に「H1O 渋谷三丁目」内に「SUBARU Lab(スバルラボ)」を設立しました*2
ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems:先進運転支援システム)領域では、
自ら考え、自らの手で創造する「内製開発」にこだわっています。「SUBARU Lab」ではAIアルゴリズム、開発システム、AIを処理する半導体の開発も同時に進めていくためIT企業が集まる渋谷に拠点を構え、自動車業界以外からも積極的にエンジニアを採用しました。多様なスキルを持つキャリア人財が加わることで、新たな可能性が生まれています。
2024年4月にはAMDとSoC設計に関する協業を開始*3し、商品化を目指しています。「SUBARU Lab」は研究だけでなく、先行検討・企画から、半導体につながる仕様の策定、量産開発というエンドユーザーに届けるまでのプロセスを一貫して手掛けるのがミッション。この開発の形を「SUBARU Lab」のメンバー全員で確立できたことが大きな経験であり、成果だと考えています。

自動車業界の変革期に対応し進化する、新しい「SUBARU Lab」

柴田:
現在、自動車業界は大きな転換期を迎え、SDV(Software Defined Vehicle)というキーワードに象徴されるよう、ソフトウェアでクルマの価値を上げていく時代へ移行しています。
アイサイトのような運転支援システムだけではなく、車両制御、インフォテインメント、サーバーシステムなど幅広い領域で、ソフトウェアの比重がより重くなっていくなかで、「SUBARU Lab」もまた変わっていかなくてはならない。アイサイトの開発をさらに強化していきながら、一方で他の技術領域まで拡張したソフトウェア開発拠点を作る必要があると考えました。
それが2025年2月、「WeWork 渋谷スクランブルスクエア」内に2拠点目の「SUBARU Lab」を開設する*4大きな理由です。
新拠点では、「H1O 渋谷三丁目」の「SUBARU Lab」や三鷹、群馬の既存拠点と連携し、

「運転支援システム」
「インフォテインメント/コネクティッド」
「電動制御系の開発」
「ITサービス連携」

の4つの領域に注力する計画です。「H1O 渋谷三丁目」内の「SUBARU Lab」と同様に、IT企業集積地である渋谷、IT開発のど真ん中に開設することで、スピード感を持って多様なスペシャリスト人財の採用や幅広いIT関連企業との協働を行っていきます。








・2.SUBARUグループの持続的な成長、愉しく持続可能な社会の実現を目指すサステナビリティ推進部

こちらではサステナビリティ推進部で活躍する町田さん・譚さんのインタビューを掲載します。




町田 美紀さん/譚 暁雯さん

<写真左> 町田 美紀(まちだ みき)さん
2017年に入社し、調達管理部(現:安定調達管理部)、第2調達部(現:ボディ調達部)、人事部を経て現職。

<写真右> 譚 暁雯(たん ぎょうぶん)さん
2022年に入社し、海外サービス部を経て現職。

目指すのは「笑顔をつくる会社」

SUBARUの、サステナビリティに対する基本的な考え方を教えてください。

町田:
SUBARUは「サステナビリティ重点6領域」として「人を中心としたモビリティ文化」「共感・共生」「安心」「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」「環境」「コンプライアンス」を定めています。
私たちは自分たちのありたい姿を「笑顔をつくる会社」としており、このサステナビリティ重点6領域での取り組みをしっかりと進めていくことで「笑顔をつくる会社」が実現され、SUBARUグループの持続的な成長、愉しく持続可能な社会の実現、SDGsにつながると考えています。

「笑顔」「愉しい」というキーワードを掲げるのは、自動車メーカーとしては大きな特色だと思います。
なぜ、そういうキーワードを大事にされているのでしょうか?

町田:
SUBARUでは経営理念として「お客様第一を基軸に存在感と魅力ある企業を目指す」ことを謳っています。私たちはただクルマをつくるだけのメーカーではなく、クルマと一緒に思い出をつくったり、どういう愉しさや経験をするかだったり、その先にある生活を大切にしています。だから、「みんなの笑顔をつくる会社」をありたい姿としているのだと、私は考えています。

「笑顔」というキーワードは、どこから出てきたのでしょうか?

町田:
米国の現地販売統括会社であるSubaru of America(SOA)では、長年にわたり「Love Promise」というビジョンのもと、地球環境保護、動物愛護、子供達の教育支援や闘病中の方への支援など様々な支援活動を行っています。
もともとは2008年の開始から今年で17年目を迎える「Share the Love」という、年末のホリデーシーズンにSUBARU車を購入されたお客様が選んだ慈善団体へSOAがお客様に代わって寄付を行うというキャンペーンから始まったものです。このような支援の取り組みが発展・拡大を続け、現在はSOAと全米の販売店が一体となり、地域社会に根付いた様々な支援活動を年間を通じて行うようになりました。
SUBARUの北米のお客様がSNSに上げている写真を見ると、家族と一緒に必ずペットや車が写っています。つまり、SUBARU車が家族の一員になっているのです。そしてSUBARU車をお客様が「Like」ではなく「Love」だと表現することが多いんですね。そこから、このキャンペーンも始まっています。「Love」という言葉が出てくるところは他社と大きく違うところと感じていまして、そういったお客様の気持ちを大事にしていくところから「みんなの笑顔をつくる会社」というキーワードが出てきたのだと思います。

事業活動が生物多様性に与える影響を分析

SUBARUでは生物多様性も重視していますよね?

譚:
はい。SUBARUでは環境課題の中で気候変動とサーキュラーエコノミーの実現(資源循環)、それから自然との共生を大きな課題としてとらえています。その中で、私は重点テーマの一つである自然との共生=生物多様性に関する多くの取り組みに関わっています。

例えば、どういった取り組みがありますか?

譚:
私がこの部署に入って初めて担当したのがTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)というフレームワークです。その中に開示すべき生物多様性リスクがたくさんあり、そのリスクを評価しました。
現在、SUBARUは気候変動に関するTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に賛同しており、それに準拠した情報開示が求められています。その延長線上にあるのがTNFDで、多くの企業がTNFD賛同に向けた準備を進めています。将来的に開示義務が課せられる可能性はとても高いので、今のうちからSUBARUとしてきちんと対応することを目指しています。

譚さん

TNFDはどこまで調査するのでしょうか?

譚:
現在は簡易分析を1人で行っています。生産に直結する本社、東京事業所、群馬製作所、宇都宮製作所、そして北海道・美深に雪上のテストコースやリサーチセンターがあり、そういった事業拠点の活動が生物多様性にどういう影響を与えるのかについてリスク分析を進めています。
TNFDの開示にはガイダンスがあり、その中で推奨されているのが「LEAPアプローチ」という分析手法です。最初はやり方が全く理解できず、新しいフレームワークなので他社の取り組みもなく、すごく悩んでいました。たまたま社内に有識者がいて、その人と勉強会やディスカッションを重ねて、ようやく分析手法が理解できました。
詳細はこちら→SUBARUグループの持続的な成長、愉しく持続可能な社会の実現を目指すサステナビリティ推進部







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