最新のアイサイトを搭載した新型レヴォーグ・WRX S4
スバルは「レヴォーグ」「WRX S4」に改良を施し、8月7日より発売すると発表。
新型レヴォーグ、WRX S4で最も注目なのは、スバルの運転支援システム「アイサイト」の最新バージョンとなる「アイサイト・ツーリングアシスト」が初搭載となることだ。そのほかにも、サスペンションの変更による走行性能の向上に加えて、外装や内装にも改良が施されており、その魅力は一段とアップしています。
アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシスト! アイサイトが自動運転へまた一歩近づいたのか?
新機能「ツーリングアシスト」での進化点を動画で解説
その内容は大きく2つある。ひとつはこれまでのアイサイトにも備えられていた「車線中央維持」の作動領域を、従来の「60km/h以上」から「0km/h以上」にまで拡大したこと。2つめは「全車速追従機能付クルーズコントロール(ACC)」の対応速度域を0km/h~約120km/hにまで拡大し、同一車線内ならアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作を支援しながら先行車に追従できるようにした。ここからは5つの動画でその機能を紹介していこう。
【その1】基本操作
まずは、アイサイト「ツーリングアシスト」の基本操作を解説。ツーリングアシストの機能として自動操舵の設定が加わり、停止時でもACC設定が可能となったのが新しい
。
【その2】通常走行
次に、通常走行時のアイサイト「ツーリングアシスト」の機能について解説。ステアリングに手を添える程度でカーブを曲がり、自然なフィーリングで加減速を行う様子がわかるだろう。
【その3】渋滞時の走行
続いて、アイサイト「ツーリングアシスト」で渋滞時を想定した解説。一度止まってから3秒以内に先行車が動き出した場合には自動でリスタートする。また、先行車が蛇行しても引っ張られることなく白線内を走行。白線がなくなると今度は先行車をロックオンして追従する。
【その4】イレギュラー走行
今度はアイサイト「ツーリングアシスト」で、ややイレギュラーな状況を解説。キツメのカーブでもステアリングを制御。先行車が急にいなくなっても自然に対応する様子を再現している。
これまでのスバルでは「アイサイト・バージョン3」と呼ばれる最新の運転支援システムを、先代のレヴォーグとWRX S4を含めた新型車などへ順次搭載していた。
アイサイト・バージョン3では、0~100km/hの車速域で先行車に追従する「全車速追従機能付クルーズコントロール」が搭載されているが、アイサイト・ツーリングアシストではこの車速域が0~120km/hへ引き上げられるとともに、従来では60~100km/hで車線を認識して車線中央を維持するようにステアリング制御していた「アクティブレーンキープ」が、今回は0~120km/hの全域で作動するようになった。
これにより、アクセル、ブレーキ、ステアリングといった運転に必要な操作を幅広い車速域で自動でアシストしてくれるために、運転の負担が大きく軽減される。
とくに、アイサイト・ツーリングアシストでは0~60km/hという低~中速域でもステアリングを制御するために、アイサイト・バージョン3では対応していなかった渋滞のノロノロ運転でも作動させることができるので、ドライバーの疲労は少なくなる。
アイサイトは高速道路上での使用が推奨されているが、高速道路では車線と車線の間の空白が12mもあるため、渋滞時にはアイサイトのステレオカメラは車線を見失ってしまうことがある。そこで、アイサイト・ツーリングアシストでは車線のほかに先行車も認識。渋滞などの低速域で車線を認識できない際には先行車に追従することで、渋滞時にも使用が可能となった。また、車線と先行車の両方を認識することにより、車線を認識しづらいカーブでも追従しての走行が可能となっている。
このアイサイト・ツーリングアシストは、新型レヴォーグと新型WRX S4の全グレードへ標準で装備される。
また、アイサイト・ツーリングアシスト以外で注目の新機能が「後退時自動ブレーキシステム」。後退時に障害物があると警報を発し、回避操作がないと自動ブレーキをかける。暗かったり慣れない場所での車庫入れなどの際にはとくに助かる機能だ。
もちろんプリクラッシュブレーキなど、これまでアイサイト・バージョン3に搭載されていた安全機能は新型レヴォーグ・WRX S4でも引き続き装備される。2車種に装備されるアイサイトの機能については、以下の通りだ。
◆アイサイト(レヴォーグ・WRX S4ともに標準装備)
ツーリングアシスト
プリクラッシュブレーキ
後退時自動ブレーキシステム
AT誤発進抑制制御
AT誤後進抑制制御
全車速追従機能付クルーズコントロール
定速クルーズコントロール
車線逸脱抑制
車線逸脱警報
ふらつき警報
先行車発進お知らせ機能
アイサイトアシストモニター
◆アイサイトセイフティプラス [運転支援](レヴォーグ・WRX S4 2.0GT EyeSightはメーカーオプション/WRX S4 2.0GT-S EyeSightは標準装備)
スバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)
ハイビームアシスト(自動防眩ルームミラー付)
◆アイサイトセイフティプラス [視界拡張](レヴォーグ・WRX S4 2.0GT EyeSightはメーカーオプション/WRX S4 2.0GT-S EyeSightは標準装備)
フロント&サイドビューモニター
◆アイサイトセイフティプラス [視界拡張](レヴォーグのみメーカーオプション)
スマートリヤビューモニター
アイサイトの機能は基本的に新型レヴォーグも新型WRX S4もほぼ同じだが、一つだけリヤゲートガラスに取り付けられた後方のカメラ映像をルームミラーに映す「スマートリヤビューモニター」だけは新型レヴォーグのみの装備となっています。