はじまるクロストレックストロングハイブリッド
12月5日、10月から先行予約を開始していた、クロストレックの「ストロングハイブリッド」を追加設定して発表した。
「クロストレック」は、コンパクトなボディに本格的なSUV性能を備え、ラギッドかつスポーティなデザインを組み合わせて、都会からアウトドアシーンまで幅広く活用できる多用途性を実現したクロスオーバーSUV。
日本では2012年に登場した初代と2017年に登場した2代目は「スバル XV」の車名で発売されていたが、2022年に登場した3代目となる現行型からグローバル統一車名の「クロストレック」を採用した。
現行型のクロストレックでは、従来型の個性的なデザインをさらに際立たせ、動的質感や使い勝手をはじめとした商品力に、より磨きをかけている。
そのラインナップの最上級モデルとして、クロストレック e-BOXER(ストロングハイブリッド)を追加する。スバル初のストロングハイブリッドを搭載し、走行性能と環境性能を高い次元で両立。加えて、高度運転支援システムである「アイサイトX」を搭載して、快適なドライブをサポートする。 ストロングハイブリッドは、状況に応じて動力源であるエンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式を採用。新開発の2.5L 水平対向エンジンとストロングハイブリッド専用のトランスアクスルを搭載し、エンジンのゆとりある動力性能と高出力の駆動用モーターにより高い加速性能を実現した。
満タンからの航続距離が飛躍的に拡大
また、スバル独自のシンメトリカルAWDの基本レイアウトを継承し、前後輪をプロペラシャフトでつなげる機械式AWDを踏襲することで、さまざまな路面で優れた走行安定性を発揮する。 駆動用バッテリーには、高密度、軽量、長寿命なリチウムイオン高電圧バッテリーを新開発。
以前の搭載モデルと同様に荷室フロア下に格納している。また、パワーコントロールユニットを荷室フロア下からエンジン上部に配置変更。燃料タンク周辺を省スペース化することで、燃料タンク容量を63Lに拡大。大容量燃料タンクとストロングハイブリッドの高い燃費性能を合わせて、マイルドハイブリッドに比べてワンタンクでの航続距離を大幅に延ばした。
はじまるクロストレック SUBARUにしかつくれなかったストロングハイブリッド場
サスペンション
上級モデルにふさわしいさらなる上質な乗り心地への進化と、ストロングハイブリッド化による重量の増加に合わせた専用セッティングを行った。マイルドハイブリッドモデルに対し、リアダンパーロッドを延長して入力を受けた際のフリクション荷重を減らすことで、よりしなやかダンパーストロークを実現した。また、ボトム側にチェックバルブスプリングを追加することで、スムーズな減衰の立ち上がりにより車両の揺れを低減した。
ブレーキ
回生ブレーキとメカニカルブレーキの協調制御により、ガソリン車と変わらない自然なブレーキフィールと高い制動力を実現するとともに、効率的に減速エネルギーを回収し、燃費性能向上を実現した。
安全性能
衝突時のリアフレームの潰れ方をコントロールすることで、ストロングハイブリッド搭載により大型化されたバッテリーパックに対する衝突安全性を確保した。また、高度運転支援システムである「アイサイトX」を採用。渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシストといった、ドライバーの運転負荷を軽減する機能により、乗る人すべてに安心感とクルマで移動することの愉しさを提供する。
エクステリア
専用デザインの18インチ アルミホイール(ダークメタリック塗装+切削光輝)を採用。インテリアでは、ブラックと明るいグレーのコントラストにブレイズガンメタリックのアクセントを加え、またオプションの本革シートはファブリックシート同様の明るいグレー基調とすることで、洗練したスポーティさを表現している。 さらにグレードによるが、12.3インチのフル液晶メーターやパワーメーターをはじめ、最大1500Wまで使用できるAC100Vのアクセサリーコンセント(オプション)もカーゴルームに装備。
カーゴルーム
ストロングハイブリッドシステムにより大型化したバッテリーパックを搭載しながらも、VDAで280L(床上:279L、床下サブトランク:1L)の荷室容量で、十分な積載性を確保している。
クロストレック e-BOXER(ストロングハイブリッド)のグレードと価格(税込)
プレミアム S:HEVが383万3500円、プレミアム S:HEV EXが410万8500円。いずれもルーフレール装着車は5万5000円高となる。
いずれもトランスミッションはリニアトロニックCVT、駆動方式は前述のように機械式4WDを採用している。